豆知識

体外受精にかかった実際の費用

実は2021.07.05に色々あって体外受精で第一子が無事、誕生しました!
体外受精なんて周りに経験のある知り合いもいませんでしたし、様々な不安もありましたが、現実的な話をすると費用がどれくらいかかるんだろうかという不安もありました。

ネットで検索してもあまり数多くヒットしませんでしたし、30万とか80万とか人によってまちまちで費用の詳細がわかるのが少ない印象を受けましたので、自分たちがどのような薬・方法でどれくらいのお金がかかったのか記しておこうと思います。

これらの費用は体外受精が保険適応外としての費用ですので、そのつもりでご理解ください。

体外受精のおおまかな流れ

簡単に流れを説明しますと、排卵させる薬を飲んで採卵→受精させる。そしてホルモンの薬を飲みつつ、移植させて妊娠12週くらいまでホルモンの薬を飲み続けるといった感じです。

採卵期

体外受精をするにはなにあともあれ卵子(卵胞)を採らないといけませんが
採卵するには、そもそも卵が実ってないと採れないっていうことで実らすための卵巣刺激を薬でやります。

薬なしで採卵を迎える方もいますし、内服薬+少しの注射の方、内服薬+注射連発の方もいます。基本的に注射の回数が多いほど高刺激と呼ばれる卵巣刺激方法になり、卵巣過剰刺激症候群という副作用の可能性も多くなりますが、一度に採れる卵の数も多くなりやすいので、妊娠率は高まります

新米パパ

この注射は自分で自分のお腹に打ってたけど、最初は怖かったって言ってたな~

べこ

自分で注射が無理なら、クリニックに通うって選択肢もあるね

この注射が一回1600円~51000円しますので、人によって費用の差が開くポイントです。
ちなみに内服薬はカバサール:80円、クロミッド:120円、フェマーラ:730円ほどです。

どういったスケジュールで採卵刺激を行うかは妊婦さんの年齢や病気、様々な要因から総合的に判断されますので、詳しくは始まってみてから決まります。

卵巣刺激が無事終わったら、採卵・受精です。
経膣超音波で採卵針を刺して卵子を吸引し、精子は当日院内採精か採精したてを持ち込みで、受精させます。

私たちの場合は卵子が何個採れたか、また受精の方法が顕微授精法 or ふりかけ法で費用が変わってきました。

移植期

受精が終わったら、その胚を培養します。
培養して、どこまで育った胚を移植するか、また一度凍結させるかという4パターン選択があります。

  • 初期胚移植(受精してから2-3日)
  • 胚盤胞移植(受精してから5日-)
  • 凍結初期胚移植
  • 凍結胚盤胞移植

さらにオプションでアシステッドハッチング:AHAという着床しやすくする補助方法があります。

そしてこの移植期に通して、黄体・卵胞ホルモンを薬で補充しなければなりません。
実際に体の内で妊娠している状態にしなければならないので、ホルモンバランスを調整する必要があるようです。内服薬、添付薬、注射、膣剤などがあり、単価は50円-1620円ほど。

移植後の判定

いわゆる妊娠4週目に妊娠判定を行うことが多いです。
そして、妊娠12週目になるまで、先ほどの黄体・卵胞ホルモンの補充は続けます。

新米パパ

体外受精の妊娠成功率は年齢に大きく左右されるけど、平均して約32%くらいらしいね(2018年日本産婦人科学会)。無事生まれることを祈ります。

実際にかかった費用と内訳

体外受精をすると決まってから、クリニック卒業までにかかった総費用は約85万円です。
運良く1回目で卒業、補助金の30万は引いていません

内訳

まず手技代で約50万です。手技代には

  • 体外受精料
  • 局所麻酔料
  • 顕微授精料
  • 胚凍結料
  • 凍結胚移植料
  • AHA料

がありました。

次に薬代で約25万です。薬代には

  • 排卵誘発剤
  • 排卵抑制剤
  • HCG注射製剤
  • 卵胞ホルモン剤
  • 黄体ホルモン剤

がありました。

さらに通院・交通費で約10万です。通院代には

  • 採血料
  • エコー診断料
  • 受診料
  • 交通費

があり、トータル約85万円になります。

体外受精の流れに沿った書き方をすると
採卵期に約50万、移植期に約13万、移植後に約12万、そして通院・交通費に約10万といった感じです。

まとめ

体外受精は、排卵させる薬を飲んで採卵→受精させる。そしてホルモンの薬を飲みつつ、移植させて妊娠12週くらいまでホルモンの薬を飲み続けるといった感じで行われます。

そして、あくまで私たちの場合はですが、体外受精を行うぞと決定してから、クリニック卒業までに約85万円かかりました。これらの費用は体外受精が保険適応外としての費用ですので、そのつもりでご理解ください。

2022年1月での情報では、43歳未満で、不妊の原因を調べる検査・検査の結果、不妊の原因となる症状が発見された場合の薬・手術による一部の治療、そして排卵誘発法などが保険の適応となるそうです。

体外受精が保険適応となるのはうれしいですが、いろいろと条件があったり、補助金の30万がなくなるとなると、人によってはかえって費用がかさむ形にもなるかもしれませんね。。
不妊治療がいい方向に進むことを願い、投票に行こうと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

ABOUT ME
ドドド
本職は放射線技師。仕事をしながら平日は投資、土日はサーフィン&家族とお出かけの日々を過ごす30代男性。サイドFIREを最終目標に資産形成中!